キャリアなし35歳、職業訓練へ

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キャリアなし35歳、職業訓練へ

35歳、無職。

約10年同じ会社で働いてきたけれど、これといった資格もない。
学歴にも自信がない。

事務職だったので、分かりやすい実績があるわけでもない。

長く勤めたことと、コミュ力くらいしか取り柄がない。

仕事を辞めて、改めて思った。

「私って何ができるんだろう?」

35歳。資格なし。これといったキャリアもなし。

……どうすんねん、これ。

そんな私がたまたま見つけたのが、職業訓練だった。

知らない土地で、子育てだけをする毎日

仕事を辞めたあと、私は知らない土地で子育てをしていた。

友達も知り合いもほとんどいない。

子どもを通して人と話すことはあっても、それは「ママ」としての会話。

「私個人」として誰かと話す機会がほとんどなかった。

RELATED 知らない土地で、孤独に子育てをしていた頃の話 →

毎日ほぼ家で子育て。

だんだん、

「私、社会人としてどんどん退化してない?」

というような感覚になっていった。

今考えれば子育てだって十分大変なのだけれど、当時の私はかなりマイナス思考になっていた。

失業手当を調べていたら、職業訓練を見つけた

そんなとき、失業手当について調べていて、たまたま「職業訓練」というものを見つけた。

しかもWEBデザインのコース。

実は以前、妊娠中にオンラインスクールでWEBデザインを勉強していた。

ただ、体調の問題もあり途中で続けられなくなってしまった。

一度諦めたWEBデザインを、もう一度勉強できる。

ほぼ即決だった。

WEBデザイナーになりたかったわけではない

とはいえ、

「WEBデザイナーになるぞ!」

という明確な目標があったわけではない。

やりたかったのは、クリエイティブな要素のある一般企業の仕事。

事務的な仕事をしながら、WEBサイトを更新したり、画像を作ったり。

そんな仕事なら楽しく働けるんじゃないかと思っていた。

将来は在宅で仕事ができたらいいな、とも思っていた。

今思えば、

「WEBデザインを学んで在宅ワーク♪」

くらいの、よくあるフワッとした憧れだった。

正直、職業訓練には偏見があった

これはかなり失礼な話なのだけれど、職業訓練に入る前は、

「社会不適合者みたいなヤバい人ばっかりだったらどうしよう」

くらいに思っていた。

ところが実際に入ってみると、むしろ逆だった。

大人になってから、わざわざ手続きをして、試験を受けて、それでも「勉強しよう」と集まってきた人たち。

だから勉強への意欲が高い。検定試験にも積極的な人が多かった。

年齢も20代から50代までバラバラ。

大人になってからもう一度勉強する場所として、想像していた以上にいい環境だった。

大人になってからの「学校」が楽しかった

職業訓練は思っていた以上にちゃんと学校だった。

朝はみんなの前でスピーチをして、それから授業。

毎朝のスピーチは楽しくて順番が回ってくるのを心待ちにしていた笑。しかも人前で話すことに慣れ、結果的には就職活動の面接にもかなり役立った。

そして何より、全員大人なのがよかった。

学生時代のような、

「誰と誰がどうした」
「周りからどう見られている」

みたいな面倒な人間関係がほとんどない。みんなサバサバしている。

勉強する。しゃべる。帰る。

仲良くなったら飲みに行く。

この感じが、私にはすごく居心地がよかった。

一番うれしかったのは、友達ができたこと

職業訓練に行って何が一番よかったか。

「友達ができたこと」かもしれない。

知らない土地で子育てをしていた私は、「ママ」ではない自分として誰かと話す機会がほとんどなかった。

それが学校へ行けば、

「おはよう」と言える人がいる。

授業の話をしたり、くだらない話をしたりする人がいる。

クラスメイトとは仲良くなり、個人的に飲みに行ける友達もできた。

大人になってから新しい友達ができるなんて、あまり期待していなかった。

気分転換のつもりが、就職までしていた

実は最初から、

「絶対に再就職するぞ!」

と意気込んでいたわけではない笑

面接では超就職したいですみたいなことを言ったが…。

子育てだけの毎日がつらくなっていたので、気分転換の意味もかなり大きかった。

それが勉強しているうちにどんどん楽しくなり、目標が見えてきた。

ポートフォリオを作り、先生に見てもらい、就職について相談するようになった。

そして最終的には2社から内定をいただき、今は地域情報サイトに関わる仕事をしている。

自分でもこの展開には驚いている。卒業後はまただらだらすると思っていたから。

キャリアはまだない。

職業訓練に半年通ったからといって、突然すごいキャリアができたわけではない。

SNSによくある夢のような展開はなく、これが現実。当たり前。笑

今でも、「私にはこんなキャリアがあります!」

と胸を張って言えるほどのものはないと思っている。

でも、頑張りたい仕事に就くことができた。

今の仕事はWEBメディア。

ここでPVを伸ばせる記事を安定して書けるようになったら、それは自分の実績になるのでは?思っている。

もっとSEOやWEBの知識を身につけたい。

LP制作もできるようになりたい。

だからこのサイトをイチから自分で作った。

「WEBデザインを勉強して、いつか在宅ワーク♪」

というフワッとしたものだったのが、少しずつ具体的な道になってきた。

35歳で、また将来の目標ができた

「職業訓練に行って人生が変わりました!」

みたいなキラキラしたことを言うのは、ちょっと違う気がしている。

劇的なキャリアアップをしたわけでもない。

すごい人になったわけでもない。

夢と言うと大げさかもしれない。

でも小さいながらも将来の目標ができたことが本当にうれしい。

育児ばかりの毎日でマイナス思考になっていた頃と比べて、とにかく前向きになった。

嘘みたいだけれど、今は毎日が楽しい。胡散臭い広告みたいだけど笑笑

あのとき行動して、本当によかった

もし職業訓練を見つけたとき、

「子どもも小さいし、夜泣きもあるし、保育園も不安やし」

と動かなかったら。ずーーーーとマイナス思考のまま、もしかしたら狂ってたかも。

仕事を辞めて、

「ここからどうやって社会に戻ればいいんだろう」

と悩んでいる人は、きっと私だけではないと思う。

子育てでも、病気でも、介護でも、理由は何でもいい。

一度仕事から離れてしまうと、キャリアがあるわけではない私のような人は、いまさらどうやって社会復帰するかと迷う。

そんな時いきなり就職するのではなく、

「一度、学校に行ってから社会に戻る」

という選択肢もある。

私は同じタイミングにこどもを産んだ親友がいる。

親友はすでに社会復帰していた。

友達はこどもにお母さんが頑張ってる背中を見せたいといってて

その言葉に後押しされた。

私は親友のようなすごいキャリアはないが私なりに頑張りたい。

あの時職業訓練に行く決意をしてよかったと思っている。

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